ですから看護診断にはこの「自己概…

ロジャーズの理論では、相談にくるクライエント(来訪者)は、自分は「自己概念(自我像)」と実際に経験することとの不一致に苦しんでいるとされます。
例えば、一人息子が家を出る計画をしている時に、わけのわからない病気にかかる母親がいるとします。
彼女は本当は子供を手放したくないのです。
しかしそれは「良き母親」としての自己像とは一致しません。
こうした自己像との不一致を意識しない時、クライエントは不安になったり混乱しがちになるのです。
ロジャーズのカウンセリングでは、クライエントに「こうしろ、ああしろ」と指示はしません。
むしろクライエントに自発的に悩みを話させ、その内容を再びクライエントヘと投げ返してやります。
そのための技法として、真剣に耳をかたむける「傾聴」や、意見を交えず相手の言うことを投げ返す「反射」や、整理して投げ返す「要約」などがあります(「要約」という技法はすでにサリヴァンが開発していました)。
そうすることで、クライエント自身に自己概念と実際の体験との不一致を気づかせ、自ら実際の自分を受け入れ、新たな自己概念を形成させるように仕向けるわけです(ここで注意しなくてはならないのは、問題解決の主導権はあくまでもクライエントにあるということです。
まさにここに「クライエント中心」という言葉の意味があるのです)。
例えば、猛烈社員として働いてきた男性が糖尿病になってから彼の体を気づかう妻としばしば喧嘩するようになったとします。
この男性の自己概念は、「ばりばり働く男」というものでしょう。
しかし、彼の日常的体験は「疲れやすくいつも薬を手放せない」ということです。
自己概念と現実の自分との不一致を認めたくない彼は、体を気づかう妻にあたるようなったわけです。
そこでカウンセリングでは、この不一致を彼に得心させ、現在の自分の状態を彼自身に受け入れさせるように導いていくわけです(お気づきのように、こうした肉体的体験と自己概念の不一致は、病気になった人にとりわけよく見られます。
ですから看護診断にはこの「自己概念」の理論が積極的に導入されているわけなのです)。

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